飲食店のLINE公式アカウント活用|料金・配信文例・リッチメニュー
新規のお客様を集めることと同じくらい、一度来てくれたお客様にまた来てもらうことは大切です。LINE公式アカウントは、その再来店を後押しする仕組みとして飲食店で広く使われています。本ページでは、料金プランから開設手順、そのまま使える配信文例、リッチメニューの設計、友だちの増やし方までを実務の視点で整理します。
LINEが再来店に効く理由
SNSの投稿は多くの情報の中に埋もれがちですが、LINEはお客様のトーク一覧に直接届きます。来店してくれたお客様とつながり、新メニューや限定の案内を届けることで、次の来店のきっかけを作れます。新規集客に比べ、一度来た方への働きかけは費用や手間を抑えやすい点が利点です。
料金プラン(2026年6月時点)
LINE公式アカウントには3つのプランがあります。無料から始め、配信通数が増えたら上のプランに移る形が一般的です。
| プラン | 月額固定費 | 無料通数 | 追加配信 | 向く店 |
|---|---|---|---|---|
| コミュニケーション | ¥0(税別) | 200通 | 不可 | 始めたばかり・友だちが少ない店 |
| ライト | ¥5,000(税別) | 5,000通 | 不可 | 友だちが増えてきた店 |
| スタンダード | ¥15,000(税別) | 30,000通 | 可(従量課金) | 友だちが多く配信頻度も高い店 |
通数は「友だち数 × 配信回数」で増えます。たとえば友だち1,000人に月4回配信すると約4,000通になり、無料枠では足りずライトプランが目安です。スタンダードの追加配信は従量課金です。料金・通数は変わることがあり、2026年10月1日に追加メッセージ料金の改定が予定されているため、最新は公式の案内で確認してください。
始め方(4ステップ)
- アカウントを開設する — LINE公式アカウントを作成し、店名・ジャンル・営業情報を登録します。店舗として運用するなら認証済アカウントの申請も検討します。
- 基本設定を整える — プロフィール、あいさつメッセージ(登録直後に届く挨拶)、応答方法を設定します。最初の挨拶で特典を案内すると登録の満足度が上がります。
- リッチメニューを作る — トーク画面下のメニューに、予約・メニュー・アクセス・クーポンを配置します。
- 友だちを集める — 店内POPや会計時の声かけ、卓上QRで登録を促します。登録特典を用意すると進みやすくなります。
LINE公式アカウントでできること
| 機能 | 内容 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| メッセージ配信 | 友だちにお知らせやキャンペーンを直接届ける | 新メニュー・季節限定・空席案内 |
| クーポン | 来店や再来店のきっかけになる特典を配る | 初回来店・誕生日・雨の日クーポン |
| ショップカード | ポイントを貯める仕組みで再来店を促す | 常連づくり・回数特典 |
| リッチメニュー | トーク画面下のメニューから予約や地図に誘導する | 予約・メニュー・アクセスへの導線 |
| ステップ配信 | 登録後に順番にメッセージを送る | 初回特典→2回目来店の後押し |
友だちを増やす導線
| 方法 | ポイント |
|---|---|
| 店内の声かけ・POP | レジや卓上で登録の案内をする。登録特典があると進みやすい |
| 会計時のひと言 | 「次回使えるクーポンがあります」と伝え、その場で登録してもらう |
| SNS・Googleからの導線 | プロフィールや投稿にLINEの登録先を載せる |
| レシート・卓上QR | テーブルやレシートにQRを置き、いつでも登録できるようにする |
新規のお客様にお店を知ってもらう入口は SNS集客 や SEO・MEO対策 で作り、来店時にLINE登録へつなげると、集客から再来店までの流れができます。
そのまま使える配信文例
場面別の配信文の例です。◯◯は自店の内容に置き換えてください。文面の下書きは ChatGPT でも用意できます。特典を配るときは、条件・期限・対象を明記します。
新メニューの案内
【今週から】冬の新メニューが登場しました。 寒い日にぴったりの◯◯を数量限定でご用意しています。 ▼ご予約はリッチメニューの「予約」から
再来店を促すクーポン
いつもありがとうございます。 今月ご来店の方へ、ドリンク1杯サービスのクーポンをお送りします。 有効期限:◯月◯日まで/おひとり様1回/ご提示ください
雨の日・空席の案内
本日はあいにくの雨ですが、店内は暖かくご用意しています。 18時以降、お席に余裕があります。お仕事帰りにぜひ。
平日昼の閑散時間
【平日14〜16時限定】カフェタイムにどうぞ。 ゆったりお過ごしいただけます。◯◯セットをご用意しています。
季節商品の予約開始
◯◯のご予約を本日から承ります。 数に限りがございます。ご希望の受け取り日をリッチメニューの「予約」からお知らせください。
リッチメニューの設計
トーク画面下に常に表示されるリッチメニューは、再来店の導線になります。来てほしい行動を押しやすく配置します。予約・メニュー・アクセス・クーポンの4枠構成が基本です。
| 配置するもの | 役割 |
|---|---|
| 予約(最優先) | 予約ページや電話へ。最も来てほしい行動を押しやすい位置に |
| メニュー | 最新メニューやおすすめへ |
| アクセス・営業時間 | 地図と営業時間。来店前の確認に |
| クーポン/ショップカード | 特典への入口。再来店の動機づけ |
配信カレンダーの例
何を送るか毎回考えると続きません。配信のタイミングをあらかじめ型にしておくと運用が楽になります。
| タイミング | 配信する内容 |
|---|---|
| 週1回の定期配信 | 新メニュー・おすすめ・今週の営業案内 |
| 雨の日・閑散日 | 当日の空席や限定の案内(不定期) |
| 月初・月末 | 月替わりメニューや月末クーポン |
| 誕生月 | 誕生日クーポン(ステップ配信で自動化) |
| 季節イベント前 | 忘年会・クリスマス・歓送迎会の予約案内 |
来店時期や利用内容でセグメントを分けて出し分けると、より刺さりやすくなります。誕生日クーポンなどはステップ配信で自動化できます。
効果の見方
| 見る指標 | 意味 |
|---|---|
| 友だち数とブロック率 | 増減の傾向。配信過多はブロックにつながる。増えすぎたら頻度を見直す |
| クーポン利用数 | 配信が来店に結びついたかの直接的な目安 |
| リッチメニューのクリック | 予約やメニューへの導線が機能しているか |
| 再来店の頻度 | 常連化が進んでいるか。ショップカードで把握しやすい |
やりがちな失敗と対策
| 失敗 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 配信しすぎてブロックされる | 頻度が高く内容が宣伝中心 | 週1回前後を目安に、役立つ・お得な内容に絞る |
| 友だちが増えない | 登録の入口と特典がない | 会計時の声かけ+登録特典+卓上QRを用意する |
| 配信しても来店しない | 来店の理由や期限がない | クーポンに期限を付け、来店の一言を添える |
| 全員に同じ配信で刺さらない | セグメントを分けていない | 来店時期や利用内容で配信を出し分ける |
業態別のLINE活用と配信例
| 業態 | 向いている使い方 | 配信例 |
|---|---|---|
| 居酒屋 | 宴会シーズン前の告知やコース予約の案内に向く | 「忘年会のご予約受付中。幹事様向けクーポンあります」+予約導線 |
| カフェ | 新作ドリンクの告知とショップカードで再来店を促す | 「冬の新作ラテ登場。10杯で1杯無料のカードもどうぞ」 |
| ラーメン | 限定や売り切れ情報の即時配信、回数特典が効きやすい | 「本日の限定◯食、提供中。スタンプ2倍デーです」 |
| バー | 会員向けの限定案内やイベント告知で常連とつながる | 「今夜は季節のカクテルをご用意。会員様限定の一杯です」 |
| 焼肉 | 記念日需要・コース予約の案内、誕生日クーポン | 「お誕生月の方へ、デザートプレートをサービス」+予約導線 |
| ケーキ・洋菓子 | 季節商品の予約案内、受け取り期限のリマインド | 「クリスマスケーキご予約は◯日まで。受け取り日をお選びください」 |
業態ごとの客単価や回転率は ビジネスモデル図鑑(36業態) で確認できます。
よくある質問
- LINE公式アカウントは無料で使えますか。
- 無料のコミュニケーションプラン(月200通まで)から始められます。配信通数が増えるとライト(月5,000円税別・5,000通)やスタンダード(月15,000円税別・30,000通+従量)が必要になります。料金や通数は変わることがあり、2026年10月1日には追加メッセージ料金の改定も予定されているため、最新の内容はLINE公式の案内で確認してください(本ページの記載は2026年6月時点)。
- 月にどのくらいの通数になりますか。
- 通数は「友だち数 × 配信回数」で増えます。たとえば友だち1,000人に月4回配信すると約4,000通で、無料枠(200通)では足りずライトプランが目安になります。友だちが増えるほど通数も増えるため、配信頻度とプランのバランスを見ながら運用します。
- SNSとLINEはどう使い分けますか。
- SNSは来店前の新規のお客様に見つけてもらう入口、LINEは一度来てくれたお客様に再来店してもらう仕組み、と役割を分けると整理しやすくなります。SNSで知ってもらい、来店時にLINE登録を案内し、その後の再来店をLINEで促す流れが基本です。
- 配信はどのくらいの頻度がよいですか。
- 多すぎるとブロックされやすく、少なすぎると忘れられます。週1回前後を目安に、お客様にとって役立つ情報や来店の理由になる内容を中心に配信すると続けやすくなります。配信後の反応やブロックの増減を見ながら調整します。
- クーポンを配るとき気をつけることは。
- 景品表示法の観点から、特典の条件・有効期限・対象外・数量などを明記します。「半額」「先着」「限定」などを使う場合は、誤解を招かないよう条件を分かりやすく示すことが大切です。利益を壊さない範囲で、再来店のきっかけになる内容にします。
- 予約システムと連携できますか。
- 予約台帳や予約システムによっては、LINEから予約できる連携に対応している場合があります。リッチメニューの「予約」から予約ページにつなぐだけでも導線になります。使っている予約システムが対応しているかを確認すると、来店までの流れがスムーズになります。
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