日本政策金融公庫の活用
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日本政策金融公庫は、飲食店の創業融資において最も使われる金融機関です。本ページでは飲食店向けの主要3つの融資制度を比較し、選び方と審査通過のポイントを解説します。
飲食店で使える主要3つの制度
新規開業・スタートアップ支援資金(旧・新創業融資制度)
| 対象 | 新たに事業を始める方〜事業開始後おおむね7年以内 |
|---|---|
| 融資限度額 | 上限7,200万円(うち運転資金4,800万円) |
| 金利 | 基準利率1〜3%台(担保・返済期間で変動) |
| 自己資金要件 | 形式要件なし(税務申告2期未了は原則無担保・無保証/目安は2割程度) |
中小企業経営力強化資金
| 対象 | 認定経営革新等支援機関の指導を受ける事業者 |
|---|---|
| 融資限度額 | 上限7,200万円(うち運転資金4,800万円) |
| 金利 | 基準利率(特別利率対象あり) |
| 自己資金要件 | 原則不要(経営革新計画書の精度が重要) |
女性、若者/シニア起業家支援資金
| 対象 | 女性 / 35歳未満 / 55歳以上で創業7年以内 |
|---|---|
| 融資限度額 | 上限7,200万円(うち運転資金4,800万円) |
| 金利 | 特別利率(基準より優遇) |
| 自己資金要件 | 個別審査 |
新規開業資金(旧・新創業融資制度)のメリット
新創業融資制度は2024年4月の制度改定で新規開業資金(新規開業・スタートアップ支援資金)に統合され、自己資金の形式要件が撤廃されました。現行制度のメリットを整理します。
- 事業開始後税務申告2期未了の方は、原則として無担保・無保証人で借りられる(連帯保証人不要)
- 自己資金の形式要件はなく、事業計画次第で申込可(公庫調査では創業資金総額に占める自己資金は平均2割程度。多いほど審査で評価されやすい)
- 金利は1〜3%台と一般銀行より低水準(制度・条件で変動)
- 飲食店の創業融資で最も使われている制度のため、公庫担当者の業界知識が豊富
審査の流れ
- 事前相談(公庫支店窓口・電話・オンライン)
- 創業計画書(A4で4-6枚)+ 必要書類の準備
- 申込(持参 or 郵送)
- 面談(公庫支店、約60分)— 事業内容・自己資金・経歴・返済計画を口頭で説明
- 審査(約2-3週間)
- 融資決定 → 契約 → 振込
創業計画書のポイント
公庫の創業計画書(A4で4-6枚)には、以下の項目を埋めます。それぞれの記入のコツ。
- 創業の動機: 飲食業界の経験・差別化要因を3-5行で具体的に
- 経営者の略歴: 飲食業の実務経験を年表で(業態・役職・在籍期間)
- 取扱商品・サービス: 客単価・主要メニュー・客層を数値で
- 取引先・取引関係: 仕入先(複数社確保)、想定客層
- 従業員: 開業時の人員構成と人件費見込み
- お借入の状況: 既存ローン(住宅ローン・カードローン等)を全て記載
- 必要な資金と調達方法: 自己資金・公庫融資・他融資・資本金の内訳
- 事業の見通し: 月次の売上・原価・諸経費・利益の3年分試算(業界平均値を参考に)
面談で聞かれること
- 飲食業の実務経験の具体的な内容(過去の店舗・役職・売上規模)
- 自己資金の出所(コツコツ貯めたか、退職金か、贈与か)
- 立地選定の根拠(商圏分析・競合密度・想定客層)
- 原価率・FL比率の管理方法
- 万一売上が立ち上がらない場合の対応策
注意点
- 融資条件は変動するため、最終確認は 日本政策金融公庫公式サイト で必ず行ってください
- 飲食店の融資は地域・店舗形態(路面店 vs テナント)によっても審査の見方が変わります
- 創業計画書の数値根拠は ビジネスモデル図鑑 の業界平均値を参考に作成すると審査が通りやすくなります
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最終確認日: 2026-04-28