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焼き鳥屋の居抜き活用

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居抜き物件は内装・厨房機器を流用することで、焼き鳥屋業態の初期投資(平均1,800万円)を50-70%圧縮できる可能性があります。一方で、前店舗の閉店理由や設備老朽化など事前確認が欠かせません。

焼き鳥屋業態と居抜きの相性

前店舗の業態焼き鳥屋への適合度主な活用部分
同業態(焼き鳥屋)厨房・客席・看板まで流用可
近接業態(似た厨房構成)厨房機器・配管・ダクトを流用
異業態(業態違い)客席・配管は使えるが厨房機器は買い替え
飲食以外(物販・サービス)×ほぼスケルトンと同等のコスト

居抜き活用での圧縮効果(焼き鳥屋)

項目スケルトンから新装居抜き活用圧縮率
物件取得費600万円600万円変わらず
内装工事費1,200万円480万円〜720万円40-60%圧縮
厨房機器800万円240万円〜480万円40-70%圧縮
運転資金400万円400万円変わらず

居抜き物件選定の5つのチェックポイント

  1. 前店舗の閉店理由 — 短期で閉店した物件は立地・物件側に問題がある可能性。仲介会社・大家に率直に質問する
  2. 設備の年式と状態 — 厨房機器は購入から5-7年で更新時期。修理費用が新品より高くつくケースもある
  3. 排気・配管の状態 — 焼き鳥屋業態に必要な排気容量・グリストラップ容量を満たしているか
  4. 近隣住戸との関係 — 排気・騒音で近隣トラブルが発生していないか、住戸との距離・換気経路を確認
  5. 造作譲渡料 — 前店舗の設備を引き継ぐ対価として支払う造作譲渡料の妥当性(30万〜500万円が相場)

焼き鳥屋業態で流用しやすい設備

  • シンク・作業台
  • 業務用冷蔵庫・冷凍庫(容量が業態に合っていれば)
  • 排気フード・ダクト
  • 客席・テーブル・椅子(業態の単価帯に合っていれば)
  • レジ周り・カウンター

焼き鳥屋で買い替えが必要な設備

  • 業態固有の調理機器(焼き鳥屋に必要な専用機器)
  • 古いガス機器(10年以上前のものは安全面でも更新推奨)
  • 食器・調理器具(業態で必要なものに揃える)

注意点

  • 居抜き物件の良し悪しは「同業態 or 近接業態かどうか」で大きく分かれる。異業態の居抜きは安く見えても結局スケルトン並みのコストになることも
  • 営業許可は施設に対して付与されるため、設備を引き継ぐ場合でも保健所の現場検査が必要なケースが多い
  • 造作譲渡契約書で引継ぎ範囲・故障時の責任範囲を明文化する

焼き鳥屋業態 居抜き取得時の業態固有チェックリスト

  • 排煙脱臭装置 (前店舗の換気容量で十分か業界平均と照合)
  • 都市ガス容量: 業界目安 300-500 m³/月。居抜き物件のメーター能力を要確認
  • 電気容量: 低圧 25-40kVA / 月間 1,800-3,000 kWh。新増設の容量再申請でリードタイムに影響

焼き鳥屋業態 居抜き活用でつまずきやすい失敗パターン

  • 換気・煙対策不十分で近隣クレーム→営業時間制限
  • 焼き手の技術不足で品質ブレ・常連離れ
  • 原価率40%超で薄利、人件費削減もできず赤字継続

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最終確認日: 2026-05-16