カレー屋の内装工事費
カレー屋業態の内装工事費は 200万円〜1,200万円、この業態で標準的な23坪で換算すると坪単価 9〜52万円 が目安です。厨房機器を加えた設備投資総額と、スケルトン・居抜きの判断基準、業者選定のチェックポイントを解説します。
カレー屋の内装工事費レンジ
| 項目 | 最小 | 最大 | 業態想定坪数 |
|---|---|---|---|
| 内装工事費 | 200万円 | 1,200万円 | 15-30坪 |
| 坪単価換算 | 9万円/坪 | 52万円/坪 | 平均31万円/坪 |
| 厨房機器 | 150万円 | 800万円 | 新品/中古/リース選択可 |
| 設備投資合計 | 350万円 | 2,000万円 | 内装+厨房機器 |
注: 坪単価は、内装工事費を当ページの想定坪数の中間である23坪で割った試算値です。最小と最大を同じ広さで換算しているため、店の広さが変われば坪単価も変わります。実際の坪単価は造作内容・設備グレード・物件状態でも動きます。
スケルトンと居抜きで、内装工事費はどれだけ変わるか
同じカレー屋でも、物件のスタート状態で内装工事費は大きく変わります。前の店の造作をどこまで使えるかが、そのまま金額の差になります。
上はスケルトン物件から新装した場合の幅、下は居抜き物件で前の店の造作を活かした場合です。居抜きの帯は、スケルトンの上限と同じ仕様を40〜60%圧縮した金額で、カレー屋向けの圧縮率として置いています。ただし圧縮できるのは前の店の設備がカレー屋の要件に合うときだけで、給排水・ガス容量・排煙が足りなければ、その改修費が上乗せされます。23坪で換算した坪単価は9〜52万円です。
カレー屋業態の内装で重視すべき要素
- 寸胴設置スペースとガス容量
- スパイス保管の温湿度管理
- 排気・換気の能力 (スパイス香気の店外漏れ対策)
ライフライン・設備要件: カレー屋は寸胴の長時間加熱でガス使用量が中-大規模 (200-350m³/月)。電力は冷蔵庫・空調・照明中心で低圧 20-30kVA が標準。水道は仕込み・清掃で月50-80m³。
スケルトン vs 居抜きの判断基準
カレー屋業態の内装は、物件のスタート状態によって工事費が大きく変わります。
スケルトン物件(躯体のみ)
- 工事費は坪単価 31万円以上が目安(本ページ算出値)
- 工期2-3ヶ月、デザイン自由度が高い
- 排気・換気・配管・電気容量を業態要件で新設できる
- 家賃発生から開店までの空家賃が大きい(3-4ヶ月分を予算化)
居抜き物件(前店舗の設備を流用)
- 内装工事費は40〜60%圧縮できる可能性がある(同じ仕様なら480万円〜720万円)
- 工期2-4週間、家賃発生から開店までが短い
- 前店舗がカレー屋または近接業態である必要(設備の業態要件適合)
- 保健所の現行基準・排煙容量・配管劣化を必ず実地調査で確認
詳細な居抜き判断は カレー屋の居抜き活用 も参照。
厨房機器の選び方
カレー屋業態の厨房機器は 150万円〜800万円 が業界平均です。コスト圧縮策は以下の3つです。
- 中古機器の活用: 大手リサイクル業者から購入で新品の30-50%価格。冷蔵庫・製氷機・調理台は中古でも品質差が出にくい
- リース契約: 初期費用を圧縮し月額固定費化。ただし5-7年の総支払額は購入より15-25%高くなる
- 居抜き機器の流用: 配管接続・容量・性能を実地確認のうえ、保健所基準に適合するもののみ流用
カレー屋の業者選定と工期
カレー屋業態の内装工事は業者ごとに見積額が30-50%異なるため、最低3社の相見積もりを取り「カレー屋業態の施工実績数 (過去3年で5件以上)」「保健所協議の経験」「見積明細レベル (項目別の数量・単価明示)」「追加工事の発生率 (10-15%が標準)」「施主支給品の取扱可否」「施工後保証 (1年が標準)」で比較します。工期は物件契約→保証金支払い (賃料の6-10ヶ月分)→家賃発生→デザイン確定→着工 (確定から1ヶ月後)→引渡し (スケルトン2-3ヶ月、居抜き2-4週間)→開店 (引渡しから1-2週間) の流れです。フリーレント交渉で1-2ヶ月の家賃免除が取れる場合があります。
物件契約から開店までの空家賃と人件費(スタッフ採用先行分)で 105万円前後 の運転資金が必要になります。資金計画の詳細は カレー屋の開業資金 を参照。
補助金の活用余地
内装工事費の一部は補助金で圧縮できます。カレー屋でよく使われる制度は次の3つです。
- 小規模事業者持続化補助金: 看板・店舗改装の販路開拓費用が対象。通常枠は上限50万円、創業枠・賃金引上げ枠などは上限200万円。補助率2/3
- ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金: 厨房機器・排煙設備・包装機等の設備投資が対象。上限100万〜1,250万円・補助率1/2-2/3
- 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金: 既存事業と異なる新市場への進出に伴う設備投資が対象。従業員1〜5人で上限750万円(賃上げ特例850万円)から、51人以上で2,500万円(同3,500万円)。補助率は中小企業者1/2(一定条件で2/3)、小規模事業者等2/3
補助金は採択後の後払いのため、自己資金または公庫融資との組み合わせが前提です。詳細は 飲食店の補助金一覧 を参照。
業態転換の投資でよく挙げられる事業再構築補助金は、公募が終了しており新規の申請はできません。後継にあたるのが上記の新事業進出・ものづくり商業サービス補助金で、公式サイトによると第1回公募の応募期間は2026年9月30日〜10月30日18:00です(2026-09-05 確認)。金額・補助率・公募回は年度ごとに変わるため、申請前に公式で確認してください。
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